夜更かし記録
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万華鏡に入れたいもの
望月色
和音のはじまり
蜷川
藍の花のまなじりにキスを
冬子
どこからあなたを辿ればいいのか
香雲
絡ませ合った足先の行く末
綾
何億光年先ならなにもかもを裏切れる気がするのだけど
歩
名前が呼べない呪いにかかる
京都
素顔を愛して
一星
虫が蜜になるまでぼくら
二水
見えない笑顔に包まれる
哀くま
用法用量を守って正しくお慕いください
文
境界線にさようなら
黛
「しあわせいろのサングラス、装着!」
掌
骨の髄まで構ってください
望月色
一滴は声にならない
蜷川
あなたとのなにもかもがめんどくさい
香雲
きみ、いつかわすれてなくしたとしても、そっとわたしの一部であれ
冬子
運命なんてあんたが決めてくれればいい
歩
フロントガラス流星群
京都
音無の世界でふたりぼっち
一星
あめ色日和は傘を片手に
哀くま
冷たい指先をどうぞ
黛
憎い、私も君のコートの色を変えたいのだ
掌
きみにかかる光冠を食む
マオ
あなたの雷鳴がかすれる、
シンバル
しましまでみずたまをつくる
望月色
あなたの降らせるいくつかの全て
蜷川
きみの頬にバーミリオンの雲
香雲
光を殺める光になります
京都
彼の文豪のように愛してるを囁こうか
一星
モノクロに沈む、カラフルに融ける
黛
満ち欠けの卑しさ/いづれ死す虚しさ
掌
朝に光を見失う
蜷川
光に生かされる光だということ
京都
甘さ控えめ塩分高め
黛
ひとくちひとかけあともうすこしだけ
掌
行き先はアマンド・ドラジェが知る
サコ
涙で甘くなったりしない
蜷川
ノーカウント・メロンキャンディ
京都
白い悪魔の退屈しのぎ
黛
決して壊れぬ虹を穿て!
掌
琥珀になるまで嘘をつく
サコ
一葉のモノクロさえぎこちない
二水
かいで、なぞって、ふれてみて、
京都
聴こえぬ子守唄
脩
水と油と一体感
望月色
じりじりしても押しちゃやあよ
香雲
あざとい頬でご免あそばせ
京都
「日曜日はホットケーキを焼くの」
いろの
迷うなら、ぜんぶ
せつや
粉雪降らせるちいさなキッチン
二水
第三次鉄板大戦(これだけは譲れない)
一星
まぁるく混ざって
哀くま
じゅおじゅおと怪獣が鳴く蝉時雨
掌
期待しててよきつね色
黛
夜更かしと交ぜてほしいもの
蜷川
三日月と蟹
望月色
ダイヤモンドをわすれないで
香雲
睫毛にかかるスワロフスキー
京都
つめたい火
いろの
あの気泡、想い出の、サイダーの
せつや
わかってるよ、心じゃないならいらないよ
二水
百万光年先の熱量
一星
彼岸花を、一輪
哀くま
目には見えない愛のすべて
掌
ヴァン・ルージュで染めた夜
黛
光らなくてもそこにある
蜷川
覗くあなたの世界の欠片
水氷
においも冷めない走馬灯
望月色
もしかしたら、きみの掌
京都
箸のあしあと辿ってくよ
せつや
ニラ殿失礼、大葉様のお通りだ
二水
食えぬは君のみ
一星
ふるり、ひとくち。
哀くま
さも甘美なロシアンルーレットよ
掌
白い吐息もめしあがれ
黛
位置につけ、残り香を届けるもの共
蜷川
円卓上にも皆の腹にも、収まりきらぬ幸福たちよ
水氷
わたしの海は鮫を孕んで満ちては廻り
マオ
午後三時たれさがり
太郎
むれることもあるね
望月色
剥がれてあなたの栄養になる
京都
はじめて触れるよ、そのうす布のしたの、星図
せつや
だって望遠鏡では見つからない
二水
黄薔薇に潜むサソリの末路
哀くま
痕も痣も宝物だった、さよなら
掌
崩れ去るまでのカウントダウン
黛
ひみつの銀河を解く
蜷川
きらびやかな波に乗ってめぐる
水氷
月のけだものはいちばん底に
マオ
夏の名残にあなたをください
紗帆
指先から嘘は一人歩きする
京都
烏有と宇宙の穴底で
二水
「眠りはね 神さまが夢を作って下さる時間なのよ」
掌
朝が来たら教えて
黛
ひかりに触れるという選択
蜷川
心はどうして燃えるのか
水氷
真夜中はサイダーと灰の融解を待つ
マオ
100年後に待ち合わせしよう、合言葉は“ムーンリバー”忘れないでね
サコ
主菜の私はおいしい所
望月色
エンドロールに会いたい
蜷川
立てば芍薬座れば牡丹、喋らなければ大和撫子
一星
花喰らう鬼の背骨
マオ
飯事もままならないママ
京都
夢のようにうつくしい夢
悧子
「あの娘、恋を忘れたことが無いから」
すじゅ
眠たげなねこ合歓の根元へそろり
掌
アイアンブルーレイニーデイ
黛
きらめく夜空にキスしたい
紗帆
咲けども散れどもかの目にふれず
香雲
月が拗ねた帰り道
哀くま
苛烈とは枯れるべき配列
歩
君と見たい景色がまたひとつ
一ノ瀬
瞳からこぼれるのが光でありますように
二水
呑まれていく波長、離れていく鼓動
志岐
美人の前では取るに足らない
望月色
あなたの形の霜焼けで甘い思いをしたことがない
蜷川
相談しましょ、綺麗に綺羅を蒔いたあの子がほしい
一星
月透かすなら石英の角
マオ
したたる煌めきをにじる舌先
京都
もう夜なのに君は、眸だけを温めて出ていった
すじゅ
きらきらぱたぱたふわふわにやり、今日はすごいなおまつりだワン
掌
駆け出しロマンス
黛
酸いも甘いも白い胸元
紗帆
泪を餌に、きみは蜜、僕は狼、指がなる
香雲
流れる恋、白粉まぶした紅桜
哀くま
尖らせて傷ひとつ、剥ぐ指さきに色を刷く
歩
震える赤に酷くやさしい嘘を
一ノ瀬
甘くささやく君の引っかき傷、許せよ泣くなよ
志岐
南天のひとみ、椿のみみに、ふたごの欠片がふるふる
せつや
心臓はあなたの手のひらを覚える
シンバル
加速する時間の問題
望月色
一度も触れずに鍵を手に入れる
蜷川
纏わぬ朝がいとをしい
京都
だって君が要らないといったから
黛
いちばん最後までとっておいて
香雲
きみの柔肌、表と裏のほしいもの
せつや
わたしをすこしだけあかくそめてね
シンバル
夜に滲むはあなたのまぼろし
蜷川
ひかりをすかす温度(刺されてもきっと許せる)
香雲
異世界の緑
望月色
逃げられないところに連れていく
蜷川
往復なら名前を呼んで、片道ならもう会えない
香雲
まるで同じ故郷を持っているような
悧子
さいごの柔さを濡らしたい
歩
その次に触れるべきもの
京都
あなたの歯がかじった自己愛
香雲
ぬるい傷には責任も取らない
望月色
永遠のような場所に置く
悧子
月と知らずに泳ぐ
蜷川
まあるくなあれ、まあるくなあれ
京都
あなた好みの料理法
一星
じっくり、静かに、火照るまで
哀くま
薄皮いちまい隔てたふくらみ
掌
恋路の闇は纏うもの
塔子
蹴散らせ白馬
望月色
あなたは影すら美しい
塔子
どんなにまぶしい朝よりも
悧子
冬の朝焼けはダイヤモンドとレエスで出来ているものよ、お嬢さん。
一星
いつかのわたしのサムシング
京都
夜明け前には吐息の呪文
紗帆
朝焼けで消える夢でもよかった
蜷川
真珠を啄む、青い鳥のように
掌
昨日の夢なら鳥かごの中
マオ
深度は違えど幾度もたたく
京都
ほどけた魔法が編まれる朝に
塔子
雨粒も空気に溶ける
望月色
私は次で降りますけれど
悧子
ワーズ・エンド・マジック
掌
はじまりと終わりはいつも同じ色
蜷川
こんどは僕がゆめを売る番
京都
彩りを枕元に添えて
一ノ瀬
露光の夜を綴じ
蜷川
蓮に構えし君よ花
二水
虹を食べた動物
香雲
骨にほどけて吼えろよ鬼灯
歩
へろへろもへじ
望月色
トマトのふちを歩く貴婦人の手は欠け
なかどめ
散り散りと匂ひたつは翠の黒檀
一星
流線型とリボルバー
紗帆
泥濘は僕たちの名残
京都
ルール無用のラブゲーム
一星
落としてね、月を満たしたをとめのこころを
蜷川
わたわたするのがわたしです
二水
カーキのかおりを飼ぐのが夢
なかどめ
酔いも冷めずに夜空とワルツ
紗帆
丹花を纏いし女の末路
京都
レモンを投げればすぐ帰れる
望月色
ソートを繰り返す 窓辺に林檎の降る あと少しの楽園
すじゅ
爪先立ちでキスをもう一度
一ノ瀬
合歓の寝覚めにはじまる呪い
塔子
夏に置いてきた青春のかけら
一ノ瀬
ラズベリーはあなたの味がする
一星
難しい言葉もこころもいらないの
蜷川
海鳴りにあずけておいてね
塔子
何処ともなく流るる花弁
京都
逃した魚を望んでもない
望月色
オルゴールには神様の指先の座
すじゅ
鯨に菫の花冠を
マオ
矢がすりひらり、春(きみ)の残り香
せつや
毎夜まあるい環になるの
掌
携帯されない恋心
蜷川
二人からさよならが消えたなら
桜月
今夜もじいやは姫を迎えに
望月色
縁にはきっと穴がある
京都
てのひらに嘘を固めた角砂糖にぎりしめても溶けてくれない
歩
愛と云うには透明すぎる
悧子
去る六月に花は翳り
塔子
君とぎくしゃくしたい
蜷川
逝く春の寄る辺
塔子
眼ばかり綺麗な仔猫の話
悧子
道にしるべをつける夜
桜月
躾が足りないオトナたち
京都
ヱリーゼのちょっとためになるお話
望月色
ひかりを轢いてゆく飛行機
マオ
もういなくなる冬のために
いろの
背骨のひとかけらをあなたからください
香雲
すっくと立つきみ、蜃気楼
浅宮
ん、と微睡む君が欲しかった
一ノ瀬
夜のリキュールを月の海で
塔子
白い指先からあふれる闇夜
桜月
一枚ずつ朝を剥がす
マオ
青猫と手をとりあって
いろの
月と星の陰でくちづけ
香雲
この深き淵に潜りて君を見ゆ不可視の夜にいま孵る
浅宮
甘く淫らな時間まであと少し
一ノ瀬
寂寥を愛する会
シンバル
涙に溺れた蜃気楼、朝まではまだ、遠い
けい
おはようしたくなったら、おしまい
せつや
触れないふたり
いろの
さよならの雨がたとえばひたむきさをくすませたので
歩
君が泣く春の夜に
桜月
かつて王冠だった影
望月色
かみさまに目隠し
京都
どちらかというと好きです
京都
ごらん、あの三日月がお前を裁いた
二水
わたしの海で泳いでください
蜷川
湖を連れて歩くということ
マオ
青い白桃は毒
すじゅ
心臓のひだりがわを喰らう
紗帆
最初にもどる
シンバル
指先に落ちる花びら
一ノ瀬
えいえん孤独の幸福
せつや
膜にもなれない薄闇に
塔子
読めない空気は翻訳して
掌
ことばが響かなかったので
水氷
砂糖菓子のきみはシロップまみれ
岡野
あまい胎内で心中
黛
ぼくのところに堕ちてきた少女に冠を授けますこれは呪い
浅宮
こころが凍えて雨になる前に
冬子
片想いの輪でふりかえる
望月色
暮れるつめたい足音がきみの不在を教えてくれる
蜷川
いま耳朶を掠めて孤独を翻す文字
マオ
想像上の筆跡は甘美
シンバル
夜が満ちてもきみはさみしい
塔子
戀をしれ、祈りは、あまい
掌
ねむりのまえにかみさまにおしえてもらったこと(それは宇宙大のさびしさ)
岡野
実りはすべてあなたのかたちをしている
浅宮
帳があなたを宝石にするとき
冬子
三日月が後ろ髪をひくけどね、もう帰るよおやすみなさい
サコ
夜を訪ねてここまで来ました
蜷川
月の代わりにお出迎え
詠美
星を灯すのは君の役目
黛
見上げる空にまたひとつ、ひとつ
掌
やさしい火がこぼれるまぶた
桜月
ああほら今宵も、ごきげんよう。
水氷
まつげの先まで冬
一星
真白の丘陵
浅宮
冷たいほど悪戯されない
望月色
てのひらでまろぶひかり
塔子
鍵穴に棲む獣
二水
偏食家の王様
詠美
冬100回でエディブルクラウン
マオ
一億光年むこうに秘匿
歩
明日ほど綺麗にいられない
シンバル
奥深くおちておいで、何も持たぬぼくのほんとうまで
冬子
くるぶし飾る花環にくちづけ
塔子
あなたのキスで歩いていけた
いろの
足あとむすんでここにキミを埋めよう
せつや
抱いた白をくべるひと
桜月
永遠もただの一滴になる
蜷川
くぼんだ澱にきみが射す
掌
貴方につまづくための靴
二水
かけてゆくための安寧を
黛
ホントの心は誰も知らない
詠美
獣のかたちの輪郭、そこにいたんだね
掌
朽ちた錠をといて、もうきみはいないのだと知る
黛
呼ばれないのは何色でもないから
望月色
俺という欲望を包む悪魔の翼
望月色
挑発ばかりのナルキッソス
イトセ
虹を遮ってきみは美しくなる
蜷川
あなたに心臓でも奪われよう
香雲
きみをほほえませるものすべて
悧子
あなたの火でしかやけどしたくない
冬子
眦ひとつがダイヤモンドの被膜を融かす
マオ
硬度十のわたしをさらって
浅宮
あまやかに不可侵
シンバル
閉ざしたなみだは海の底
桜月
ふるえぬものがもうひとつ
詠美
其の短剣は、刃か、愛か、真実か
せつや
2014/11/21〜27 + 12/19,20,23
秋の夜長に100題つくる会